無料で使えるメディアプレーヤーとして、VLC media playerは非常に有名です。一方で「無料ソフトだから安全性が心配」と感じる方も多いでしょう。
本記事では、VLC media playerに関する危険性の実態をわかりやすく解説し、安全に使うための具体的な対策を徹底的に紹介します。
VLC media playerとは?主な特徴や利点

VLC media playerとは、完全無料で利用できるオープンソースの多機能メディアプレーヤーです。多様なメディア形式に対応しており、さまざまなプラットフォーム(Windows、macOS、Linux、Androidなど)で利用できる点が大きな特徴です。
VLC media playerには、以下のような利点があります。
・幅広いフォーマット対応
MP4、MOV、WMV、MKV、WebM、FLAC、MP3など、追加のコーデックパックをインストールする必要がなく、ほぼすべての動画・音声フォーマットを再生できます。また、DVDやBlu-rayディスク(AACS復号ライブラリの導入が必要)にも対応しています。
・多機能性
動画の再生だけでなく、動画変換、倍速再生、ストリーミング再生、エンコード、字幕の追加、スキンのカスタマイズなど、豊富な機能を備えています。
・軽量でシンプルな操作性
初心者でも直感的に操作できるシンプルなインターフェースを採用しており、動作も軽快です。
・完全無料かつ高い透明性
広告や課金要素が一切なく、完全無料で利用可能です。さらに、オープンソースとして開発されているため、安全性と透明性の高さも大きな魅力です。
VLC media playerに潜む危険性とは
過去に報告されたVLCの脆弱性と悪用事例
VLC Media Playerは機能が非常に豊富で便利なツールである一方、攻撃対象が多いという側面もあります。過去にはいくつかの脆弱性が報告され、それらが悪用された事例も存在します。
しかし、これらの脆弱性は開発元であるVideoLANによって修正されているため、最新バージョンを使用していれば大きな心配はありません。ただし、古いバージョンを使用している場合は、依然としてリスクが残る可能性があります。
発生年度 | 脆弱性名・識別子 | 影響範囲・内容 | VLC側の対策状況 |
2024年 | 論文「Hacked in Translation」 | オンライン字幕リポジトリから自動取得される字幕ファイルを悪用し、VLCや他のメディアプレーヤーに完全制御をもたらす攻撃手法が提案された | VLC 3.0.20 以降で対策が進行中 |
2024年 | CVE-2024-46461 | MMSストリーム処理時の整数オーバーフローにより、ヒープベースのバッファオーバーフローが発生。DoSや任意コード実行の可能性あり | VLC 3.0.20以降で修正済 |
2023年 | CVE-2023-46814 | Windows版アンインストーラーのバイナリハイジャック。アンインストール中に通常ユーザーが書き込み可能な場所からSYSTEM権限で任意コード実行可能 | VLC 3.0.19以降で修正済 |
2022年 | CVE-2022-41325 | VNCモジュールにおける整数オーバーフロー。特製のプレイリストを開いたり、悪意あるVNCサーバに接続させたりすることでクラッシュやコード実行につながる可能性あり | VLC 3.0.18 以降で修正済 |
非公式サイトからダウンロードする危険性
VLC Media Playerを安全に利用するためには、公式サイト(videolan.org)からダウンロードすることが最も重要です。しかし、非公式サイトからダウンロードした場合、以下のようなリスクが伴います。
・改ざんされたソフトウェア
非公式サイトでは、VLC Media Playerに偽装したマルウェアやスパイウェアが配布されているケースがあります。これらの改ざん版をインストールすると、個人情報の漏洩や端末の乗っ取りなどの被害が発生する可能性があります。
・不要なバンドルソフトのインストール
非公式サイトからダウンロードした場合、不要な広告ソフトやバンドルウェアも一緒にインストールされることがあります。その結果、端末の動作が遅くなるだけでなく、セキュリティリスクも高まります。
・アップデートの欠如
非公式版では、脆弱性が修正された最新バージョンへのアップデートが提供されない場合があります。そのため、既知の脆弱性が放置され、攻撃にさらされるリスクが高くなります。
セキュリティソフトによる誤判断
たとえ公式サイトから最新バージョンのVLC Media Playerをダウンロードしても、お使いのセキュリティソフトが誤ってVLCを危険なアプリケーションとして検出するケースがあります。
一部のウイルス対策ソフト(例:Avast、McAfee、Nortonなど)は、「ヒューリスティック検知」という挙動ベースの検知方式を採用しています。これは、実際にはウイルスでなくても、「怪しい動作」を検知した場合に警告を出す仕組みです。
VLCは多くのコーデックやネットワーク機能(ストリーミング再生、LANアクセスなど)を内蔵しているため、外部ネットワークへのアクセスや、DLLファイルの大量読み込み、システムフォルダへの一時ファイル作成などが行われます。これらの挙動が「怪しい」と誤判定されることがあります。
そのような場合は、セキュリティソフトの設定でVLCを信頼済みアプリケーションとして登録することで、誤警告を回避できます。
VLC media playerを安全に使うための対策
必ずVideoLAN公式サイトからダウンロードする
VLC Media Playerを安全に利用するための最も基本的なステップは、必ず公式サイトからダウンロードすることです。公式サイト以外からダウンロードした場合、改ざんされたソフトウェアやマルウェアが含まれている可能性があり、セキュリティリスクが大幅に高まります。
・公式サイト(VideoLAN)からのダウンロードはこちら:https://images.videolan.org/vlc/index.ja.html

常に最新バージョンにアップデートする
VLCを安全に利用するためには、常に最新バージョンを使用することが重要です。ソフトウェアのアップデートは、既知の脆弱性を修正し、新たなセキュリティリスクを防ぐために不可欠です。
メニューバーの「ヘルプ」から「アップデートの確認」をクリックすると、最新バージョンがあるかどうかを確認できます。新しいバージョンがある場合は、画面の指示に従ってアップデートを実行してください。

不要なプラグインや拡張機能を避ける
VLC Media Playerは、プラグインや拡張機能をサポートしており、機能を拡張することが可能です。しかし、信頼できないプラグインや拡張機能をインストールすることも、セキュリティリスクを高める原因となります。
そのため、本当に必要なプラグイン以外はインストールしないようにしましょう。不要なプラグインを削減することで、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。また、プラグインは必ず公式サイトや信頼できるソースから入手してください。非公式なプラグインは避けるべきです。
VLC media playerの代替に使える安全性の高い動画プレイヤー
無料で高性能な「Leawo Blu-ray Player」
VLC media playerの他にも、無料かつ安全に使える高性能な動画再生ソフトがあります。その中でも特におすすめなのが、「Leawo Blu-ray Player」です。
「Leawo Blu-ray Player」はBlu-ray、DVD、ISOファイル、4K動画、HD動画など、あらゆるメディア形式に対応しています。最新のAACSやBD+といったコピーガード技術にも対応しているため、市販やレンタルのブルーレイディスクもスムーズに再生可能です。しかも、完全無料で利用でき、ウォーターマーク(透かし)や時間制限などの制約は一切ありません。さらに、外部字幕の追加や音声トラックの切り替えにも対応しており、好みに合わせて視聴体験を自由にカスタマイズできます。シンプルで直感的なインターフェースを備えているため、初心者でも迷わず操作できる点も魅力です。
安全性の面でも、「Leawo Blu-ray Player」は非常に信頼性が高いと評価されています。VirusTotalなどのオンラインスキャンサービスによる検査結果では、ウイルス・トロイの木馬・スパイウェアはいずれも検出されていません。また、Leawo公式サイトからのみ配布されているため、改ざんやマルウェア混入のリスクも極めて低いです。加えて、定期的なアップデートにより、最新のセキュリティ修正やコーデック更新が自動的に適用されます。そのため、脆弱性が放置されることなく、常に安全で最適な環境でメディア再生を楽しむことができます。

☉ Windows/MacでBlu-ray/DVD/ISO/4K・HD動画/音楽を無料再生。
☉ 映画館並みの映像空間を創出、最高の映像体験を提供。
☉ もっとほかの実用的な追加機能。
☉ Blu-ray/DVDをリージョンフリー再生。
☉ ユーザー向けの個性的な再生コントロール。
Leawo Blu-ray Playerのガイド動画:
まとめ:VLC media playerは安全?危険?正しく使えば問題なし
VLC Media Playerは多機能で非常に便利なメディアプレイヤーですが、適切に利用しないとセキュリティリスクにさらされる可能性があります。しかし、公式サイトからのダウンロード、最新バージョンの利用、セキュリティソフトでの信頼設定といった基本的な対策を講じることで、安全に利用することができます。
一方で、Leawo Blu-ray Playerは、ブルーレイやDVDの再生に特化した安全性の高い代替ソフトとしておすすめです。公式サイトから最新版をダウンロードすれば、ウイルスの心配もなく、快適で安定した再生環境を手に入れることができます。
VLCとLeawo Blu-ray Player、それぞれに強みがあります。ぜひこの記事を参考に、自分の用途や環境に合った最適な再生ソフトを選んで、安全で快適な動画視聴を楽しんでください。