dvdが読み取れない?!破損したDVDを復活する方法

大切な思い出や業務データが詰まったDVDが突然読み込まない、再生できない──そんなトラブルに直面すると誰もが焦るでしょう。実際には、適切な手順に従っている場合、可能性は低いものの、壊れたDVDを復活させることが可能です。今回の記事では、破損したDVDが読み込まない原因から、具体的な対応策までを解説します。

排除法でDVDが読み取れない原因を特定する

DVDの寿命は10~20年があります。安価で汎用性が高い一方、保管環境や経年劣化により読み取れないリスクが年々増しています。DVDが読み込まない原因は様々で、軽微な汚れから物理的な損傷まで多岐にわたります。読み取れないDVDの問題を解決するには、まず原因を特定することが重要です。問題は主に3つのカテゴリに分類できます。

DVDが読み取れない原因は…
  • DVDディスク側の原因
    DVDが再生できない場合、まず確認すべきのはディスク自体の状態です。ディスクに傷、汚れがあったり、表面に傷があれば、読み取り失敗の原因となります。また、DVDには地域コードの制限があり、ディスクと再生デバイスのリージョンコードが一致しない場合、再生できない現象が発生することもあります。DVD-ディスク
  • ドライブ側の原因
    次にチェックすべきのは、dvdプレーヤーなどのデバイスです。DVDプレイヤーがディスクをロードする際に、内部のレーザーヘッドが古くなっていたり、汚れが付着したり、読取装置に機械的な故障が発生します。このような問題は、多くの場合、ハードウェアの古びたり、内部の光学システムに関連しています。DVD-ドライブ
  • ソフトウェア側の原因
    ディスクや読み込みデバイス以外、信号の伝送や再生ソフトも問題の原因となることがあります。PCで再生する場合、再生ソフトの設定により、ディスクの内容を開けるかどうかも再生に影響を与えます。これらの問題はディスクの内容自体には関係ありませんが、「DVDが再生できない」状況を引き起こす可能性があります。ソフトウェア

異なるディスクを再生したり、異なるドライブ/プレーヤーを使用してディスクを再生することで、どこが問題であるかを確認することができます。

解決策1:柔らかい布で破損したディスクやドライブのレンズを拭く

ディスクの表面に明らかな傷、汚れ、または指紋などの汚れがあると、レーザーヘッドが情報を読み取ることができなくなることがあります。ディスクやドライブのレンズへのクリーニングは、軽度の汚れや傷に対して有効で、DVDを読み取れない場合から復活への第一歩となります。

クリーニングクロス

破損したディスクやドライブのレンズをクリーニングする手順は以下の通りです。

  1. まずは、柔らかい布(カメラ用クリーニングクロスなど)を用意します。
  2. もし汚れが軽い場合、乾いた布でディスクやレンズ直接拭き取ることができます。油汚れ、指紋、または粘着物がある場合は、少量の清水/アルコールで布を濡らして、軽い動作でディスクの中心から外縁まで、放射状に直線で拭いてください。
  3. クリーニングが完了した後、自然乾燥させたり、乾いた布で軽く叩いて乾燥させ、ディスク表面に水分がないことを確認してからプレイヤーで使用してください。
注意事項
  • ディスク表面を傷つける可能性があるため、紙タオルや服の端、タオルの使用は避けてください。
  • ディスクのデータは円周に並んでいるから、円を描いたり、ディスクの円周に沿って拭くことはしないでください。
  • ディスクを拭く際は動作を軽くして、ディスクを強く押さえすぎないで、傷や表面の変形を避けるようにしてください。ドライブのレンズをクリーニングする場合、月1回程度の定期的な清掃が推奨されます。
  • 歯磨き粉やバナナの皮での研磨といった家庭的な裏ワザがありますが、操作が不適切であれば、ディスクに損害を与える可能性があるので、あまり推奨されません。

解決策2:DVD/CD-ROMドライバを再インストールする

ドライバーの問題が原因で、光学ドライブが認識されないこともあります。CD、DVD、またはブルーレイドライブのドライバーは、通常PCのOSに含まれており、別々にインストールする必要はありません。しかし、ドライバーが損傷したり旧式になると、光学ドライブが正しく動作しなくなる可能性があります。ソフトウェア的な問題で読み込まない場合、ドライバの再インストールが修復に効果的です。

時々、ドライバの問題により光学ドライブが認識されません。CD、DVD、またはブルーレイドライブのドライバは通常、PCのOSに含まれており、別々にインストールする必要はありません。しかし、ドライバが損傷したり古くなったりすると、光学ドライブが正しく動作しないことがあります。このような場合、ドライバの再インストールにより、DVD再生できない問題が解決する可能性があります。

Windows OSでDVD/CD-ROMドライバー再インストール手順は以下の通りです。

  1. スタートボタン右クリックして、「デバイスマネージャー」選択し、デバイスマネージャーを開きます。デバイスマネージャー
  2. 「DVD/CD-ROMドライブ」をダブルクリックして、ドライバー名を右クリックして「削除」選択します。
  3. 「DVD/CD-ROMドライブ」を右クリックして、メニューバーから「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」をクリックします。そうすると、破損したレジストリをリセットされ、ドライバーの再インストールが自動的に開始します。
    ドライバー-再インストール
注意事項

場合によって、パソコンを再起動する必要があります。

解決策3:DMAモードを無効化する

Windows環境で音飛びやカクつきが続くなら、デバイスマネージャーでDMAを無効化/再設定してみましょう。初期の光ドライブはDMAをサポートしていない可能性があります。古いシステムでDVDが読み取れない場合、DMAモードの設定変更が復旧に効果的な場合があります。特に旧チップセット搭載PCでは効果大です。

DMAモード無効化の手順は以下の通りです。

  1. スタートボタン右クリックして、「デバイスマネージャー」を開きます。
  2. DVDドライブを右クリックして、「プロパティ」を開きます。
  3. 「詳細設定」タブに切り替えて、「DMA の有効」ボックスをオフにします。
  4. パソコンを再起動します。
    DMA設定

解決策4:リージョンフリー再生ソフトを利用する

海外盤が再生できない場合、ドライブのリージョン変更は最大5回まで変更可能です。回数制限に達した場合、ドライブの交換が必要になります。そのため、リージョン変更より、リージョンフリー再生ソフトを利用するほうがいいです。

以下はおすすめのリージョンフリーDVD再生ソフトです。

  • Leawo Blu-ray Player
    DVDだけでなく、Blu-rayディスクも簡単に高画質・高音質で再生できるフリーソフトです。Leawo Blu-ray Player
  • PotPlayer
    完全無料のメディア再生ソフトで、リージョンフリーで、ほぼすべての形式の動画を再生できます。
  • VLCメディアプレーヤー
    これは無料でオープンソースの多機能メディアプレイヤーであり、DVD再生もサポートしています。VLC Media Player

解決策5:ディスクをダビングしてバックアップする

読めるうちにDVDをコピーするのもいい方法です。Leawo DVDコピーのような専門ソフトウェアを使用することで、ディスクが完全に健康な状態のうちに高品質なバックアップを作成できます。この段階でのコピーは、後に損傷したディスクから復旧を試みるよりもはるかに確実で、データの完全性も保証されます。

Leawo DVDコピー
DVDをブランクDVDにコピー・ダビング・圧縮
ISOファイルやDVDフォルダに変換して出力可能
コピーガード解除機能搭載
タイトル選択可能
高速なコピー速度で、高品質なコピー出力

Windows版無料ダウンロード Mac版無料ダウンロード

DVDをダビングする手順は以下の通りです。

  • Leawo DVDコピーを起動します。「DVD/Blu-rayコピー」機能を選択します。Leawo Prof.Media
  • コピーしたいDVDをドライブに挿入します。そして、ソフトで「ディスクを追加」をクリックして読み込みます。
  • コピーしたいタイトルを選択して、書き込み先のDVDの規格を設定します。コピー設定
  • コピー先でドライブを選択して、「コピー」をクリックします。コピーを開始します。コピー先-設定
  • 中途には、エラーメッセージが表示されますが、その時は、元のディスクを取り出し、ブランクディスクを挿入して続行します。
    ディスク交換
  • これで、DVDのコピーが完了します。
DVDをデジタル化することも…

DVDをコピーするとディスクが増えることになります。もしそれ程多くのディスクを持ちたくない場合、既存のDVDをMP4に変換してデジタル化することもできます。DVDリッピングソフトにより、MP4やMKVなどの汎用フォーマットに変換することも可能で、スマホやタブレットでの視聴にも対応できます。これにより、物理メディアの劣化リスクから完全に解放されます。また、作成したバックアップファイルは複数の保存先に分散することで、さらなる安全性を確保できます。

解決策6:ディスク修復機でディスクを研磨する

CD/DVDの読み取りエラーの原因は、しばしばディスクの表面に傷があるためです。浅い傷によるディスクが読み込まない場合、研磨機でその傷を研磨し、表面を平滑化することでDVD復活可能です。

研磨機を選ぶ際には、手動と自動の両方があります。市販の手動研磨器でも可ですが、自動研磨機の方をよりお勧めします。電動式自動研磨機の場合、研磨速度が速く、ディスクの表面もより均一で、DVD復活率も高いですが、その分価格も高いです。

以下は、ある自動ディスク研磨機の操作動画です。操作手順は非常に簡単です。まずは研磨機に電源を接続します。そして、バット(レッド)を取り付けます。ディスクをのせ、修復液をディスクの傷の周囲に2、3滴つきます。最後に、スイッチを押すと研磨が始まります。よりきれいに研磨したい場合は、この工程を2度繰り返すだけでOKです。

注意事項
  • 研磨機は音楽CD、DVDとゲームソフトのみ対応しています。ブルーレイディスク、HD DVD、PS4ソフト、両面記録用ディスク、DVD-RAM/DVD-R/DVD-RWなどのディスクには非対応です。
  • 研磨後は研磨跡が残ります。

解決策7:DVDディスク修復専門業者に依頼する

予防的コピーを怠り、DVDが読み取れない状態になってしまった場合、専門業者への依頼が最後の選択肢となります。特に深刻な物理損傷や、家庭用ソフトウェアでは対応できない複雑な問題に直面した際は、プロの技術力が必要不可欠です。

DVD修復 専門

データ復旧専門業者は、クリーンルーム環境での作業や特殊な読み取り装置を使用して、一般的な方法では復旧不可能なディスクからもデータを抽出できます。成功率は損傷の程度により異なりますが、経験豊富な業者では70-90%のDVD復活成功率を誇ります。業務用装置を持つ店舗を利用すると再生率が大幅に向上します。

まとめ

DVDが再生できない場合、まず原因をディスク・ドライブ・ソフトに切り分け、物理・設定の順に対処します。この記事の方法により、dvdを読み取れない羽目から復活できます。重要なのは、それぞれの手法の特性を理解し、状況に応じて最適な選択をすることです。

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