テレビ放送を録画した番組を保存して、好きな時間に番組を見たい!大切な家族の思い出番組やドラマなどを番組を手元に保存したい場面は多いですね。ただし、レコーダーで保存できるデータの量は制限されています。HDDの容量が逼迫してきたときには、DVDやBlu-rayへのダビングは非常に有効な手段となります。とはいえ、テレビ録画は著作権保護技術やフォーマットの違いなど、注意すべき点が多く、初めて作業を行う人にとっては戸惑いやすい部分でもあります。ここでは、テレビ録画番組をDVDへダビングする際に知っておきたい基本事項とダビング手順を詳しく解説します。
テレビ録画をDVDにダビングするメリット

リアルタイム視聴が難しい人や、番組を繰り返し見たい人にとって、ダビング機能は重要です。以下は、テレビ録画をDVDにダビングするメリットです。
- レコーダーのHDD空き容量を確保できる:録画予約が頻繁で「容量不足で録画失敗」になった経験がある人がいますか?DVDにダビングすることにより、もう見ないor一時的に保存していた番組はHDDから削除するので、大幅に空き容量を回復できます。これで、新しい番組を録画できます。
- 繰り返し視聴・長期保存(バックアップ):HDDは故障リスクがあり、データが突然失われる可能性があります。一方、DVDにダビングすれば物理ディスクとして耐久性が高く、大切な番組を永久的に保存できます。
- 再生互換性の向上:テレビ録画(特にHDDに保存されたデータ)は著作権保護(CPRM)により、接続したテレビや機器でしか再生できない場合が多いです。DVDにダビングすると、家庭用DVDプレーヤー、パソコン、他の対応機器で再生可能になり、視聴環境の制限がなくなります。家族や友人に共有・贈り物として渡すのも簡単です。
テレビ録画をDVDにダビングすることに注意すべきこと
テレビ録画をディスクにダビングする前に、注意すべきことがたくさんあります。例えば、どんなディスクが必要なのか、ファイナライズとは何ですか?など、フォーマットの適合性、ディスクの種類、番組のコピー制限など、複数の制約が絡んでいます。
1.テレビ録画の保存場所によって操作方法が異なる
録画した番組が「どこに保存されているか」によってダビングの作業は変わります。
内蔵HDDが搭載したレコーダー本体に保存した場合、もっとも一般的で、そのままDVDへダビング可能です。外付けHDDに保存したが、他のレコーダーでダビングしたい場合、録画したテレビと同じメーカーのレコーダーを介さないとダビングできません。異なるメーカーに接続すると初期化を求められ、データはすべて消去されます。
そのため、録画場所は必ず事前に確認しておきましょう。

2. テレビ録画ダビング用のディスクについて
録画番組をダビングする際には、必ず「録画用」または「for Video」と書かれているディスクを使用する必要があります。地デジやBS番組では、コピー制限が施されています。これらの番組をダビングするには、CPRM対応のDVD-R/DVD-RWが必須です。

3. DVDディスクの初期化が必要
ダビングする前にディスクを初期化する必要があります。デジタル放送の録画を扱うなら、VRフォーマットが適しています。ただし、再生はVR対応機器に限られるています。一方、ビデオフォーマットは一般的なDVDプレーヤーで再生しやすいですが、デジタル放送の制限付き番組には向きません。

4. DVDダビング後にはファイナライズ処理が必要
DVDへの書き込みが完了しても、そのままでは再生できないケースがあります。これはディスクがまだ「書き込み中扱い」になっているためです。ファイナライズという他のプレーヤーで読み込めるように最終処理を行う必要があります。

5. ブルーレイディスクにダビングしたら画質の方が良い
DVDは容量が4.7GBのため、番組をそのままの画質(DR)で収録すると約1時間で一杯になってしまいます。一方、Blu-rayは25GB〜50GBあるため、ハイビジョン画質のまま長時間保存できます。画質にこだわる場合は、DVDよりBlu-rayダビングのほうが圧倒的に有利です。

【テレビ録画 dvd ダビング 方法】テレビ録画がHDD内蔵ブルーレイレコーダーに保存した場合
内蔵HDDに録画した番組をDVDへダビングす方法は、各メーカー共通で、最もシンプルなダビング方法です。ここでは一般的な流れを紹介します。
必要なもの
まずはDVDダビングに必要なものを用意します。
- HDD内蔵ブルーレイレコーダー(パナソニック/東芝/シャープ/ソニーなど)
- 録画用のDVD-R / DVD-RW(CPRM対応)
- 必要に応じてBD-R / BD-RE(Blu-rayで保存する場合)
内蔵HDDのテレビ録画をDVDにダビングする手順
ブルーレイレコーダー内蔵のHDDに保存したテレビ録画をDVDにダビングする基本的な手順は、多くのメーカーで共通しています。
詳細のやり方は以下の通りです。
- まず、レコーダーのHDDにダビングしたい番組が保存されているかを確認します。予約録画したものや、すでにムーブした番組でも問題ありません。
- 次に、DVDトレイにCPRM対応のDVD-RやRWを挿入します。未ファイナライズのディスクでも使用可能です。
- リモコンで「ダビング」または「ディスクダビング」のボタンを押します。一部の機種では、「ナビ」や「機能メニュー」から「ダビング」を選択します。
- ダビングリストを作成する段階では、HDDから対象のタイトルを選びます。画質モードとして、高画質のDRモードか、圧縮モード(XP、SP、LPなど)を決めます。DRモードは無圧縮なので、1時間あたり約4.7GBを消費し、DVD1枚に約1時間しか入りません。一方、長時間モード(SEPなど)を選べば、1枚に6〜8時間収録可能ですが、画質が低下します。
- 続いて、高速ダビングの可否を確認します。地上デジタル、BS、CS放送の番組で、コピー制限がないものは高速ダビングが可能です。これにより、リアルタイムの1/10程度の時間で完了します。
- ダビングを開始し、終了したらファイナライズを行います。これで他の機器での再生が保証されます。

【テレビ録画 dvd ダビング 方法】テレビ録画が外付けHDD・USBメモリなどの外部記憶媒体に保存した場合
外部HDDやUSBメモリに録画データを保存している場合も、DVDへのダビングは可能です。ただし外付けHDDに録画した番組は扱いが難しく、他社製レコーダーでは読み込みができません。録画したテレビ本体と「同一メーカー」のレコーダーが必要になります。(詳細は「SeeQVault」という技術のページをご覧ください。)異なる機器に接続すると、初期化を求められ、データが消えてしまうリスクがあります。
外付けHDDのテレビ録画をDVDにダビングする手順(メーカーが同じ場合)

- 外付けHDDをテレビに接続したまま電源を入れます。
- 「ドライブ切替」から外付けHDDを選択します。
- 通常のダビング手順と同様にDVDへダビングします。
詳細のやり方は以下の関連記事をご覧ください。
※外付けHDD録画はほとんどがHD画質のため、DVDへ落とすと画質低下が大きくなります。保存版として残すなら、Blu-rayを選んだほうが満足度は高くなります。
テレビ録画を複数のディスクにダビングする方法
テレビ録画は様々な制限が施されているため、例えば、「コピーワンス」と「ダビング10」。
コピーワンス番組は最初に録画したレコーダー(HDD)から、DVDやBD-Rなどのメディアへ1回だけダビング可能です。主に地上デジタル放送(地デジ)、BS・CS放送の有料チャンネル(WOWOW、BSプレミアム、J SPORTSなど)で録画した番組が採用しています。
ダビング10番組は、録画した番組を最大10回までコピー(ダビング)できます。9回コピーの後、残り1回は移動のみになります。移動後、HDDに録画された「ダビング10」番組は消去されます。この仕様は、地上デジタル放送の一部の番組(NHK総合・教育、テレビ朝日系列、民放キー局の多くの番組)で採用されています。

では、ディスクにダビングしたテレビ録画はさらに別のDVD/BDやHDDにダビングできないでしょか?そうではありません。適切なソフトを使えば、テレビ録画を複数のディスクにダビングすることができます。
Leawo Prof.Mediaは、テレビ録画をダビングしたディスクを活用するのに最適なオールインワンソフトです。このソフトを使えば、ディスクにダビングしたテレビ録画はさらに別のDVD/BDやHDDにダビングすることができます。詳細のやり方は以下の通りです。
- Leawo Prof.Mediaを起動します。メイン画面から「Leawo Blu-rayレコーダーコピー」モードを選択します。

- コピーしたいテレビ録画ダビングしたBDをパソコンのBlu-rayドライブに挿入します。Leawo Prof.Mediaの画面で「ディスクを追加」ボタンをクリックし、ディスクの内容を読み込みます。
- 読み込んだテレビ録画のコンテンツから、コピーしたいタイトルを選択します。次に、書き込み先のブルーレイディスク規格を設定します。

- 書き込み先を任意のドライブを選択します。その後、「コピー」ボタンをクリックしてコピー処理を開始します。

- コピー中にエラーメッセージが表示されますが、元のブルーレイディスを取り出し、空のブランクディスクをドライブに挿入します。画面の指示に従って処理を再開してください。

- コピー処理が正常に終了すると、ブルーレイディスがダビングされます。作成したディスクはあらゆるブルーレイレコーダで再生できます。
Leawo Prof.Mediaは、テレビ録画をダビングしたディスクをブランクディスクにコピーするだけでなく、データを抽出してMP4に変換してPCに保存することもできます。(「Leawo Blu-rayレコーダー変換」というモジュールを利用する)
以下は、テレビ録画したブルーレイディスクからデータの抽出する方法です。
テレビ録画をスマホやタブレットに持ち出して視聴したい場合や、古いDVDプレーヤー専用だったディスクを現代のデバイスで気軽に見たいとき、さらには容量の小さいDVDを高画質のままHDDやクラウドに大容量で保存したいときも、すべて1本のソフトで完結します。

DVDリッピング・コピー・作成
Blu-rayリッピング・コピー・作成
UHD Blu-rayリッピング・コピー・作成
レコーダーで録画したBlu-rayディスクをコピー・変換
動画形式変換
ディスクの暗号化解除
まとめ
テレビ録画をDVDにダビングする作業は、使用するディスクの種類、録画保存先、コピー制御、フォーマットなど、複数の要素が関わります。機器の仕様と注意点を理解すれば誰でも実践可能です。HDD内蔵レコーダーから外部ストレージまで、さまざまなケースに対応できます。将来的にデータを守るために、定期的なバックアップを習慣づけましょう。この記事が、一助になれば幸いです。

